川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

人を描く人になるCR087

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2009年にsbccを始めて直ぐに自分自身の
ハートの受け皿の小ささに気づき愕然と
した。

これはわたしをはじめ当時居たすべての
sbccのクリエイターが同様に感じた感情だ。


きっとあの時のクリエイター達の感情は、
わたしがアメリカに留学中にムハタグさんと
出会った時に『伝えたい』と心から想った
あの感情と同じなんだろう。


イラストの制作を通じて、
デザインの制作を通じて、
Webサイトの制作を通じて、


sbccのクリエイターはこれまでに経験した
ことが無いほどの数多くの人々に出会う。

そして出会った全ての人達は別々の場所で
様々な価値観を抱き暮らしている。


そんな様々な価値観を持つ人達の、
コンセプトやライフスタイルや活動内容、
そして発信したいメッセージを汲み取り、
それをイラストやデザインに変換すると
いうsbccはまさにクリエイティブな仕事だ。


イラスト制作やデザイン制作といった仕事
はイメージが先行し過ぎていて目先の物事
にとらわれてしまいがちだ。


「何が出来てクリエイターか?」

「何をもってクリエイティブといえる?」


この本質をわたし達sbccのクリエイターは、
sbccの制作を通じて深く理解出来た。


わがままな人がカタチを取り繕ってもすぐ
バレるし、卑しい人が作った作品は後味が
悪い。

自分の事しか考えていない人やお金に固執
する人が作ってもそこに人は感動しない。


すぐれた思想が軸にあって深い人間同士の
コミュニケーションが軸にあってそして、
始めてすぐれた作品と呼べるだろう。


わたし達が制作する作品には人間性とか
社会性とかそういったものがもの凄く、
現れるものだ。


これまで10数年イラストレーターをやって
来たという人が技術やテクニックだけで
制作したsbccより、まだ始めたばかりの
クリエイターがすぐれた思想で、相手と
深くコミュニケーションを取って制作した
sbccのほうがクライアントに感動を与え、
その後も深いお付き合いになっていった例
をわたしは数多く見てきた。


sbccのクリエイターは、イラストレータ
でもデザイナーでも無く、何かを創りだす
創作者であるという意識をいつも持って、
名刺のパンフレットのWebの映像の制作
に取り組んできた。


そして創作者である前にわたし達自身が
一人の人として「人」の本質を見つめ、
体験することの中から創作する意義を
見出せる。


どこまで人を描き人を動かせるか?


これぞ真理だろう。


イラストレーターもフォトショップの技術
もこれらの意義を伝える為の単なる手段に
過ぎない。


偽ったままの自分で何年にも渡り、
溜め続けて来たよどんだ澱(おり)を
吐き出さないままで制作した作品など

誰が感動する?


自分勝手な都合だけで人との約束を平気で
破り自分の都合だけ押し付けてくる人が
どんないい作品を作れる?


うわべだけのテクニックで制作した作品は
何の価値も持たない。それは、紙にインク
を擦り付けただけのゴミでしかない。


わたしをはじめsbccのクリエイターは
その真理に気づいてしまった。


学ぶべきもの身につけるべきものは、
フォトショップのスキルでも、
イラレのペジェ曲線のスキルでもなく、


『高い人間性というスキル』
なんだという事に気づいた。

そしてそこから生み出された思想や、
自身が描くGOALが創作の元となり、
人々が感動する作品になっていくのだと
知った。


そこからは他人との比較ではなく、
自分自身との戦いになっていった。


簡単なことじゃ無い事は分かっている。


でも、こんな先が見えない混沌とした世界
の中で、わたし達は誰かが組み立てた世界
(他人)に依存するのではなく、
いつも自分自身が組み立てた世界に住み
続ける為にはクリエイターとしての質を
磨かなければならないだろう。


それはつまり、人の質を高めるということ
に他ならない。

 

まぁそういう事を言ってるわたしもまだまだ
全然これから人としての質を高めている、
そんな途中なんだ。

 

 

 

 


to be continued