川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

辿り着いたその先には、CR088

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2009年にsbccを始めて直ぐにわたしを始め、
sbccのクリエイター6人は自分自身の
ハートの受け皿の小ささに気づき愕然と
なる。


そして次々に訪れる信じられないような
[ツキ]を前にして、もうどうすればいいか
わからなくなり呆然と立ち尽くしてしまう。


sbccスタート当初、わたしを含めて6人居た
クリエイターの内の3人は真剣に何度も、
『sbcc|未来ノート』に取り組んでいき、
自身のGOALを単なる現状維持から、
真のGOALに書き換える事に成功した。

残り3人の内の2人は『sbcc|未来ノート』
に1度だけ取り組んだが1度取り組んだだけ
でその後はわたしら3人のサポートに回った。

そして3人の内の1人は途中で投げ出して、
そのままsbcc自体を辞めてしまった。

そしてその後のsbccは目まぐるしい発展を
遂げて、振り返ると述べ3000人ほどの
sbcc|自分ブランド名刺の制作をさせて
いただいた。


そしてわたし達sbccのクリエイターが
辿り着いたその先は、

『真のクリエイティブワークとは何か?』

だった。

つまりsbccだけではなく、この世界にある
芸術や商業的なイラストやデザイン、写真、
Web、動画など作品と呼べるもの、
これら全ては例外なく人から人へ手渡され
ていくものであるということを実感した。


人がイラストを描き見た人が幸せになる
人がデザインをして見た人が幸せになる
人が写真を撮って、見た人が幸せになる
人がWebを作り、見た人が幸せになる
人が動画を制作し、見た人が幸せになる


すべてのクリエイティブワークの原点に人
があり、そして終点にも人がいることを
実感していったのだ。


sbccでわたし達クリエイターはこの事を深く
学びそして、同時に悩んだ。


これまでは単純にイラストを描く技術や
Webサイト制作の技術、カメラを扱う
技術、アドビのアプリケーションを扱う
技術にばかり目を向けていてその技術を
向上させていくことで綺麗なイラストを
描いたり綺麗なWebサイトを制作したり、
綺麗な写真を撮ったり、カッコいい動画が
作れたりする、そういった事ばかりを
求めて来たしそれが当たり前だと思ってた。


だけど、sbccの制作やっていく過程で
それは本当に求めているものじゃないと
わたし達は気づいてしまったのだ。


わたし達が本当に求めていたものそれは、

『イラストやWebや写真や動画を通じ、
受けとった相手を幸せにすること』

だったのだ。

こういった事はこれまで何度も言っている
人に出会って来たが、言葉で言うのと、
ハートで感じるのはまるで意味が違う。


10年間第一線で活躍しているクリエイター
の方がsbccの制作に携わってくださった時、
彼女はこんな事を言っていた。


「最初お話を聴いた時はなんだ名刺制作か、
本業以外のいい副業になるなって思った。
でも、実際に制作してみて驚きました。」

「こんなにダイレクトに人間を描いたのは、
これまでの人生、一度も無かったです。」

「人が人を描くというのはこんなにも、
苦しくそして清々しいものなんだと知る事
が出来て本当によかった。素晴らしい経験
をさせていただきました。」

「もっと人間性を磨きます。」

と。

そしてその後の彼女の作品には何ていうか、
そう、【心】が入ったのだ。


ここまで辿り着いたわたし達はsbccのチーム
としてやる最後の『sbcc|未来ノート』に
取り組んだ。


そして、sbccのクリエイターのうちの一人
は、より深く人を描く為にパリに旅立った。

もう一人も時期をずらして、より人の心に
衝撃と感動を与えるチカラを身につける為
に後を追ってパリに旅立った。


三人目のクリエイターの天野さんはsbccの
制作で出会ったクライアントの男性と結婚
して先日二人目の赤ちゃんを出産した。


そして天野さんは今度、仙台市の震災復興
プロジェクトの一環として仙台市に新しい
形のミュージアムを作りそこで若手の
クリエイターと一緒に創作活動を始めると
言っていた。


その天野さんは結婚式の時にこんな事を
言っていた。


「sbccに関わる前まではずっと人並みの
幸せを求めていたように思うんです。」


「でも、どこを探しても人並みの幸せ
なんて無かったんです。」


「こんな時代に労働に時間に縛られながら
大好きな旦那様と子供と愛溢れるそんな、
コミュニケーションを取ることなんて
とても出来ないとは感じていました。」


「だけどsbccに関わることが出来て、自分
の都合だけの人並みの幸せを求める行為が
どれだけ愚かな行為なのかがハッキリと
分かったんです。」

「私は人の幸せの為にこれからも生きてる
限り絵を描き続けていきます!」


と。


それぞれ生きる道は様々。


でも、それぞれがそれぞれのGOALに
向かいちゃんと歩いている事だけは確かだ。


そしてわたしはsbccをこの時代の先に合わせ、
新しい形で組み立て直し、新しく始めよう
と2011年8月に皆が旅立った後から、
紆余曲折しながら準備を進めてきた。


ここに辿り着くまでずいぶん時間が
かかってしまった。

 

 

 

 

to be continued