川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

世界が変わる前にCR089

f:id:kmikiwo:20210626130031p:plain



2009年にsbccを始めて直ぐにわたしを始め、
sbccのクリエイター6人は自分自身の
ハートの受け皿の小ささに気づき愕然と
なる。


次々に訪れる信じられないような[ツキ]を
前にして、もうどうすればいいかわからな
くなり呆然と立ち尽くしてしまう。


『sbcc|未来ノート』に取り組み続け、
自身のGOALを現状維持から、
真のGOALに書き換える事に成功する。

そこからsbccのクリエイターとして、
辿り着いたその場所は、


『真のクリエイティブワークとは何か?』


という究極の問いかけだった。


そしてその答えを、


『イラストやWebや写真や動画を通じ、
受けとった相手を幸せにすること』


だということに気づきその答えの先にある、
それぞれのGOALに辿り着く為には、

もっと多くの人に響き、そして受けとった
人を幸せにするイラストを描くには、
Webを作るには、写真を撮るには、動画
を制作するにはアドビのアプリケーション
の技術をマスターすることでもなく、
更に別のデザインの学校に通うことでも、
大きなイベントに出てこれまでの作品を
並べていい気分になることでもなく、


そのイラストやWebや写真や動画を創り
出す人、その人そのものをちゃんと創り
あげていかなければだめなんだという事。

そうやってちゃんと創り上げられた人から
しか本物は生まれては来ないという事。

わたし達sbccのクリエイターはその事を多分、
生まれて初めて激しく強く実感した。


そして誰もが自身の人間性の未熟さを知る。

でも、わたし達はそこからどう行動すれば、
先につながっていくのかを身体で知って
いた。だから迷いも不安も無くすぐに行動
に移すことが出来たのだ。


あれから1年半が経つ。


先日久しぶりにsbccのクリエイターだった
天野さんと電話で話した。

今年(2012年)の秋に無事二人目になる
女の子が生まれたそうだ。

前回の[ CR ]でも少し触れたが、
今は実家がある仙台に居るそうで、今度
仙台市の震災復興支援プロジェクトの一環
で、仙台市にある使っていない商業施設を
改築してそこにミュージアムを作り、
若手で未来のあるクリエイター達と一緒に
クリエイティブな切り口で東北地方を盛り
上げていく事に時間を使っていると、
とても楽しそうに話していた。

予算も全て仙台市が出してくれて、とても
ありがたいことに天野さんがずっと想い
描いていた作品のイメージが形に出来そう
だともう凄くはしゃいでいた。

もちろん天野さん自身もデザイン事務所を
個人経営していて仕事は回っているし収入
も同世代の何倍も稼いでいる。

そして天野さんの旦那さんはわたしも面識が
あって、あるIT企業の役員をやっている。

もともとはsbccでつながった縁で、
今、旦那さんとなっている方のsbccを天野
さんが制作してその後、その会社のサイト
のリニューアル時に天野さんがイラストを
提供したのがキッカケで交際に発展して、
そのままご結婚となり、現在に至る。


まさに絵に描いたような幸せロードだが、
2009年9月にわたしが初めて天野さんと
出会った時はフリーのイラストレーターを
夢見るだけのファミレスのホールスタッフ
で働く単なる25歳のフリーターだったのだ。

そして以前の[ CR ]にも書いたが天野さん
は一度、わたしと意見の相違からsbccから
離れてしまっている。


「わたしさんの言ってる意味が
わかりません。」


と言い捨ててそのまま天野さんは、
【見て見ないふり】を決め込んだ。

しかし、そんな風に自分自身に偽りの感情
を抱き切ることが彼女には出来ず、そして
わたしも思い当たる節があってそこからは、
お互い良きパートナーとして歩んできた。

そして天野さんはこれまで依存していた、
世界(他人)から抜け出し、新しい世界
(自分)を創り上げていったのだ。


わたしもsbccも未来ノートも天野さんに
とってはどれもキッカケだったに過ぎない。

しかし、その単なるキッカケを彼女は大切
に考え彼女にある全てを差し出して生きた。


その結果は既に何度か述べた通りだ。


その天野さんと対照的なのがMAさんだ。
MAさんは天野さんより後にsbccに参加し
たが、いつも文句ばかり言っていた。

そしてMAさんの主張は自己中心的な自分
の都合だけを優先させようとする単なる
わがままでしかなかった。

MAさんは自分自身が言っていることの
正当性を証明することに必死だった。

その為に、自らが置かれている満たされて
いない現状を同情を誘うように他のsbccの
クリエイターに話していた。

そして自分自身が納得いかない事が発生
すると他のクリエイターにも同意を求めて
負の徒党を組んでネガティブの連鎖を起し
ていた。

最後は受けた案件を途中で放り出して、
逆切れしてsbccを去っていった。


そのMAさんにも先日わたしは久しぶりに
電話をかけて[ CR ]にMAさんの事を
書くことの許可を求めた。そしてその時に
いろいろと近況を伺った。


MAさんは現在44歳で仕事は老人ホーム
介護施設などを深夜から早朝にかけて
清掃する仕事をして暮らしているという。


sbccを辞めた直後はしばらくsbccで稼いだ
お金で暮らしていきながら就職活動をした
そうだが上手く行かずに結局、18年間働き
続けてきたハンバーガーショップでまた
アルバイトとして働き始めたそうだ。

でも、一度sbccで全く違った世界を見た
体験がどうしても頭から離れられずに、
全くハンバーガーショップでの仕事が
身に入らなくなったのと、1年間離れた
だけで店舗のオペレーションが変わって
いて新たに覚えることが困難だったという。


「もう、年なんだよね・・・」
とポツリともらしていた。


そしてやっと見つけた仕事は
深夜から早朝にかけての清掃作業。

22時くらいの電車で作業する施設に移動
して、準備をして24時くらいから作業に
入り、朝の6時ごろまで清掃の仕事が続き、
その後、8時から9時の間にその施設の
スタッフが清掃状態のチェックに入り、
ようやくその日の仕事が完了となるそうだ。


相当体力を使うと言っていた。


それでも週6日は働いているという。
それ位は働かないと暮らせないんだとか。

そんな仕事でも応募が殺到しているらしい。

仕事が終ったらアパートに帰ってぐったり
して眠り、夕方頃に目覚めて食事を取り、
また仕事に向かう日々を繰り返している。

もちろん、もうイラストは描いていない。


MAさんも天野さんも2009年の年末の時点
では、バイト先がファミレスか、
ハンバーガーショップの違いはあるが、
同じフリーターで身分も収入もほとんど
変わりは無かった。

ではあれから3年後の現在では何故?
こんなに二人が生きる環境に差が出ている
のか?

同じ人達(わたしを始めとするsbccのクリエ
イター達)や同じ環境(sbccという環境)
に巡り合うという、条件は同じだったはず。

二人ともデザイン・イラストの専門学校を
卒業してそしてフリーターの道に進んだ。


何が違ったのだろう。


それは・・・


MAさんは過去に縛られて生きていた。
つまり、GOALが現状維持で自己中心的
に物事を考えていた。

つまり、MAさんは過去に生きたのだ。


それに対し、


天野さんは過去のしがらみを手放して、
現状維持だったGOALを真のGOALに
書き換えていったのだ。

つまり、天野さんは未来のGOALの為に
今を生きたのだ。

それが3年でこれほどまでに大きな差に
なっていったのだ。

わたしはこの二人から実に多くの事を学ばせ
ていただいた。

わたしが二人にやった事は実は全く同じ事。
それは、天野さんがMAさんが仕事を
しやすい環境を必死になってつくった。

結果、天野さんはその環境を活かして
わたしの至らない点をちゃんとフォローして、
それぞれが仕事をやりやすいように助けて
くれた。そして、自身の幸せを掴み、
その恩恵はわたしにもちゃんと分けてくれた。

MAさんは環境の粗捜しばかりして、
わたしの至らない点をあげつらって、
いつも文句ばかり言っていた。
最後は取り組んでいる案件を途中で放り出
して逆切れしていなくなってしまった。


天野さんは自分自身が住む世界(自分)を
自らが創り出し、MAさんは他人が作った
世界(他人)に住まわせてもらいながら、
住み心地が悪いと文句を言った。


今、わたしが住んでいるこの世界(?)は
果たして自分自身が創った世界(自分)
なんだろうか?

それとも、親や先生や友人や他人やテレビ
などの他人が作った世界(他人)に住んで
いるだけなんだろうか?


もし、後者の他人が作った世界(他人)に
あなたが住んでいるとしたら、
今すぐに二つの選択肢のどちらかを取る事
をお勧めする。

一つはその世界(他人)の綻(ほころ)び
をあげつらいながらも、排除されないよう
に、もし排除された時の事を考えて、
別の他人が作った世界(他人)も探しつつ
より深く依存して、へばりついていくか、


それとも、


その世界(他人)から抜け出し、
自身の世界(自分)を創るか?


何故なら今、急激な勢いをつけて、
この世界が変貌を遂げているからだ。


それはもう、既に至るところで具体的な
事象となって現れている。

しかし、これはまだこれからやってくる
大きな変化の前兆に過ぎない。


古い価値観がぶっ壊れてこれまでには
存在しなかったような新しい価値観に
取って変わるそんな時代だ。


わたしは今、やって来ている時代は、

『アートの時代』だと思う。


便利なり過ぎたこの世界で次に人が欲する
のは更に便利を追求することではなく、
どれだけアートか?が基準になる。


その証拠に多くのボタンを一切排除して、
ボタンをたった一個だけ前面につけた
iPhoneがこれだけ世界の人々に受け入れ
られたではないか!

これからのこのサバイバルの時代に、
ちゃんと豊かに幸せに生き残れる人は、
【クリエイター】だろう。

何かを創造していける【クリエイター】と
して生きていく事が自身のそして世界の
幸せにつながっていくだろう。


こんな混沌とした素晴らしい時代に、
こうして文明の利器を使ってメッセージを
発信出来ている事に心から感謝している。

 

 

 

 

 

to be continued