川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

“やりたい!”と思ったことに対する姿勢の違いCR002

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もう、この十数年いろんなところでずっと語り継がれているのがこの“やりたいことを仕事にする”というテーマ。
わたしが初めてこのテーマとちゃんと向き合ったのは、2009年の初め頃だ。

自身のスキルを活かしてとにかく何かクリエイティブなことに関わりたくて、友人のデザイナーやイラストレーターが集まっている仲間内の食事会に顔を出したのが始まり。

その当時はデザインやイラストの仕事でインターネット上の何かといえば、〝ウェブサイト制作〟の分野が参入しやすかったようで、彼らもその〝ウェブサイト制作〟の事業に参入しようとしていた。

でも、参入しやすいということは、ライバルも多く存在するということで、 雨後の筍うごのたけのこ のように〝ウェブサイト制作〟を生業なりわいにする業者が現れては消えていくといった市場環境だった。

当然、仕事を獲得するのも一苦労。

友人のデザイナーやイラストレーターはこれまで営業の経験というものが 皆無かいむ で四苦八苦していたところだった。

 

仕事が取れない時期にやった工夫

 

そんな時期に、名刺の裏に〝仕事ください!〟というメッセージを入れたイラストを描いて活動していたイラストレーターがいて、その名刺を使っていると「私も欲しい」って言う人が大勢現れて、ウェブサイト制作よりも名刺制作に時間と労力をかけるようになっていた。

そんな状況を見ていて、わたしもなにか出来ることは無いかと考え、三度トライして三度挫折したアドビのイラストレーターの技術習得にもう一度挑んでいた。

少しでも皆さんの負担を軽減させてあげようと考えたわけだ。

でも、名刺の制作だけでは食べてはいけないという空気感も漂っていて、その先の出口が見えない状況だった。

そんな状況とは裏腹に、「イラストが入った名刺の制作をやりたい」というイラストレーターが大勢集まってきていた。彼らはアルバイトをしながらひたすら名刺をつくっていた。
そんな彼らを横目に見ながらわたしはひたすら、イラストレーターやフォトショップの操作スキルを向上させていた。

 

半年後には半分に

 

それから半年くらい経って、最初の頃に居たイラストレーターやデザイナーの数は半分程になっていた。

そして大勢いたイラストレーターやデザイナーの中から、3人のイラストレーターやデザイナーがアルバイトをやめて、名刺制作やそこからつながったウェブサイト制作で食えるようになり、フリーランスとして活動をしていた。

それが、sbccというチームの始まりになった。

わたしはというと、奥が深いウェブサイト制作の技術にどんどんハマっていて探求し続けていた。
だけど、どれだけ探求していってもそこから売り上げを作ることも無く、ただ悶々とした日々を過ごしていた。

 

事業者として活動するための貴重な体験

 

後になって、振り返ってみて思うことは、諦めずに事業者として活動を始める人達とすぐに諦めてしまう人達を見てきて、彼らの思考や行動の違いに触れることが出来たとても貴重な体験をさせていただいたと思う。

書籍やセミナーなどでは決して学ぶことが出来ない生の貴重な体験。

“やりたい!”と思ったことを少し触ってみてすぐにやめてしまった人達。

“やりたい!”と思ったことをコツコツと継続してひとつの形に仕上げた人達。

驚いたことに、継続してひとつの形に仕上げた人達の技術や経験よりもすぐにやめてしまった人達の技術や経験にはほとんど差が無かった。

ひとつの形に仕上げた人達の中には、わたしと同時期にsbccに関わりを持ち、クリエイティブな活動の経験が無の状態からひとつずつスキルを習得していった人も居た。

そう考えると…

“やりたい!”と思ったことを形にする条件に技術やスキルはそれほど大きな意味を持たないのかもしれない。

むしろ、出来なくてもただひたすら続けていくことで出来なかったことが出来るようになり、技術力なんてそこから伸びていくものだ。

 

うん、継続は力なりだ。