川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

“手放す”と“捨てる”の違いCR005

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2012年の夏、すべての物事を整理していた。

それは、これから新しい事を始めるのに、これまでやってきたことを全てやり続けながらやろうとすると、だいたいにおいて新しい事はうまくいかないし、また、これまでやってきたことにも支障ししょうが出ると考えたからだ。

人は誰でも1日24時間しか時間を使うことが出来ない。 また、誰でも手は二本で脳は一つだけだ。

日々何回も考える。

それくらい当時のわたしにとってその時にやっていたことを手放すということは難しかった。

何故なら、その時やっていた事の全ては紛れもなく私にとっては〝want to〟なやりたい事柄だからだ。

やりたくてやっている事をどうやって手放せばいいのか?

より面白い活動をやっていくには手放したほうがいいことは知っている、だけど…

 

新しく映像制作を始めたことがキッカケ

 

2010年6月に初めてまともに映像をつくった。

始めたキッカケはどうしても後世に残しておきたい方の講演を撮影するためだ。

それがキッカケで映像制作にはまっていった。 ビデオカメラを買うお金が無かったので、知り合いから借りた。

映像編集ソフトは、安価なものを買った。

映像をつくることが楽しくていろいろな方々の撮影を無償でさせていただき、そして編集した。

 

社会での自分自身の立ち位置

 

ちょうどこの時期は社会勉強をしていた。

NPO法人でのボランティア活動を通じて様々な人々に出会った。

わたし自身が社会の中でどんな立ち位置で生きていくのかを模索していた。 何を持って、誰のどんな役に立てるのか?をずっと考えて、探していた。

そんな中での「映像制作者」という役割を得たことは本当に嬉しかった。

だけど、時期を同じにしてウェブサイト制作の技術もようやくプロとして認められる領域に届いた。 プロとして何年も業界をリードしている人から、わたしが書いたコードが素晴らしいとお褒めの言葉をいただいた。

最後に決めるのは自分自身

 

誰にも迷惑をかけないで、美しく物事を進めて行ける人なんていないと思う。

出来ることで、まぁやりたいことと、まだ未熟で出来ないけど、とてもやりたいことがあった時、多くの人は前者を選ぶんだろうな…と思う。

だけど、せっかくなのでわたしは後者を選んだ。

後になって、それが良かったのか?悪かったのか?を考えることもあったが、結果それで良かった。

その時に、『手放せないことは捨てるしかない』ということを学んだ。

どういうことか?

上手く手放せないことは捨てるしかない

手放すことというのは、手放した後もその手放した事やモノがどこかに存在しているという淡い期待が残る、だけど、捨てるというのは捨てた後は壊れるか、消えるかあるいは、一度壊れて、後ほど再生するか?のどれかになるということだと考える。

例えば、趣味でやっていた『ウェブサイト制作』をわたしは上手く手放せた。

わたしが手放した『ウェブサイト制作』は後に事業化されて、その後の何年も仲間だった制作者達を潤していった。それは綺麗に手放せたと言えるだろう。

『名刺制作』は上手く手放すことが出来ずに捨ててしまった。

そのため、名刺を楽しみに待っていた人達の期待を裏切ることになってしまったからだ。

だけど、あの時に『名刺制作』を捨てなかったら、わたしの人生の時間の中に『映像制作』というものは入って来なかっただろう。

 

捨てた後はもう見ない

 

一度捨てた『名刺制作』をわたしはその後、何年間も引きずっていた。

だけど、結果的にそれは現時点では再生していない。 だから、一度捨てたものは、最低でも一年は見ないようにしよう。

そうしないと、引きずってしまうから。