川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

【反応性】だけで生きる人が増えた理由CR029

【反応性】だけで生きている人、 【知性】を持ち生きる人、 【感受性】を持ち生きる人、

が世界には居てそれぞれの役割を担っている。

そして、

【反応性】だけで生きている人を、【知性】を持ち生きる人が上手く使って動かしているから世界は機能している。

今、わたし達が生きているこの時代は、前の時代の【感受性】を持ち生きる人から生み出されたクリエイティブなモノの出来栄えがあまりにも良すぎて、便利になりすぎてしまった。

その結果、【反応性】だけで生きている人が増えすぎたという現象も起きている。

でも何故?便利に暮らせる時代になって、【反応性】だけで生きている人が増えすぎてしまったのだろうか?

それは一言で言うとすれば、こういうことなんじゃないかなって思う。

『何も必要としなくなった。』

『何も必要としなくなった。』から、何かを生み出そうという【感受性】も生み出されたモノを世界の人達に届け恩恵を共有したいと考える【知性】も、誰も持とうとしなくなった。

その結果、多くの人が起こった出来事にただ反応するだけの生き方を選んでしまった。

【反応性】だけで生きていると、【感受性】つまり、気配を感じとる能力(ちから)が欠如している状態が続くので、様々なところに弊害を及ぼしていく事になる。

それは人生を組み立てる時や、人への思いやり、愛情や友人関係や仕事など。

以前、仲のいい友人宅に招かれた事があった。

その時、その友人には男の子が一人居て、わたしはその子と一緒に遊んだ。 その時に遊んだおもちゃはゲーム。

任天堂wiiやds、SONYPS3PSP、そして携帯のソーシャルゲームなど、ありとあらゆるゲームを持っていた。

その子は確か小学校1年生。

この時にその子と友人に言ったのは、『ゲームばかりやっていると、人間じゃなくて虫になっちゃうよ。』

ゲームは『反応』で遊べるツール。 そのリアルさゆえに想像力ではなく、反応を主体としている。

虫をはじめとする人間以外の生物は、そのほとんどの行動を『反応』によって行っているということ。

花が咲けば花の臭いに誘われて蜂や蝶がやってくる。 あめ玉を土の上に置いておけば、アリが群がる。

暗闇の中で光を灯せば、そこに蛾や様々な虫が吸い寄せられてくる。

これらの虫の行動の基になるのが『反応』だから、『ゲームばかりやっていると、想像力が欠如して反応的になり、人間じゃなくて虫になっちゃうよ。』

ということになる。

相手が子供だからそのような表現を使うことが最適だと思った。もちろん、本当に人が虫になるわけではない。

ただ、虫のように【反応性】だけで生きている人になっちゃうよ。

ということ。

まとめると、便利で快適になり過ぎた世界に生きてきたわたし達は前の時代の世界に生きた先人達が作ってくれた様々なモノやサービスの恩恵を受けすぎたことで、(例えばゲームとか)気づいたら、【反応性】だけで生きていくことになってしまったということなんだ。

ゲームを例に挙げたが、そのほかにも、わたし達に大きな影響を与えたツールがある。

それはテレビ。

テレビも【反応性】を磨くにはいいツールだ。ぼーっと観てそこに流れている、映像と音声とテロップにただ反応していればいい。

これまでは、本当にそれで良かったんだ。

先人達が作った様々なツールが上手く機能していたから、わたし達はそれに【反応】して言われるまで待って言われた事をこなす。 そしてより自身にとって快を求めて、不快なことは排除していくという行動になる。

これまでなら、このスタイルで生きてこれた。

でも、時代が変わった・・・・・・・