川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

明日仕事が無くなる日CR019

 

「明日から、あなたの仕事は無くなります。」

 

そんな未来は想像できないかもしれないが、いまある仕事の50%が消えてなくなるという予測が出ている以上、うかうかしていられれない。

“消えてなくなる”という意味の多くは、これまで人間がやっていた仕事をコンピューターやai(人工知能)が人間に代わってそれらの仕事をやるようになるというもの。

 

コンピューターやai(人工知能)の登場で起こった変化

 

確かにこのコンピューターやai(人工知能)が人間の代わりに仕事をしているという実感はこの時代、誰にもあるだろう。コンピューターやai(人工知能)の登場でわたし達の生きる環境はどんどん進化してそして便利になっていった。

例えば、今月の光熱費の計算もいちいち紙に書き出して暗算していくこともしないだろう。 スマホを出してツールの中から計算機をタッチすれば、あっという間に計算が完了するだろうし、そもそもそういった計算行為すら必要ないだろう。

つまり人間は単純作業から解放され、もっとクリエイティブな仕事をやっていけるということだ。

さらっと言ってのけたけど、これは大ピンチであり大チャンスだ。

単純作業から解放された人々が次に取った行動は

 

それまではその世界の変化に気づいていたのだが、気づかないフリをしていた。 会社に勤めていたから、世界など見なくても何とか生かしてもらえたから。

だけど、会社が無くなって初めて現実に直面した時、これまでのような誰にでも出来る作業を続けていては本当にダメなんだという事に気づいた。

そしてわたしは、ウェブサイトの制作や、イラスト制作・デザインなどを仕事にした。

何とかクリエイティブな分野で仕事がしたかったからだ。

 

クリエイティブな分野では更に消滅していく作業が多い

 

だけど、直ぐにCMSが世に出てきて、Webサイトの制作をコンピュータでより高い精度で出来るようになり、これまでわたし達がやってきた仕事はほぼ完全に消滅していった。

つまり、Webサイトの制作はCMSというシステムを使えば、キーボードを打てる人なら誰でも出来てしまうのだ。

だけど、イラスト制作やデザイン制作ならまだ、コンピュータにその仕事を完全に奪われないと思っていた。

だけど、それが間違いだとすぐに気づいた。それは、市場(マーケット)を見ると他のイラストやデザインの制作会社が次々と人を減らしているのが、そして、倒産しているのが見えてきたからだ。

先日もわたしがいろいろお手伝いさせていただいた、通販カタログのイラストやデザインを手がけている会社が倒産した。

いったい世の中はどういう状況になっているのだろうと、人に聴いたり調べたりしているといろいろ分かってきた。

 

クリエイティブな分野でも単純作業は海外に外注

 

それは、これまで人間がやっていた単純作業はコンピュータに取って代わられ、そして複雑な作業はコンピュータの出現で、簡単に出来るようになった。例えばウェブサイトの制作やデザインなどはより便利なシステムの登場で一部の人しか出来なかったものが誰にでも出来るようになった。

そうするとこれまで一部の人しか出来なかった事が少し教育するだけで、誰でも出来るようになる。

そして驚くべきことが起こっていた。それは、ワンピースなどのアニメのほとんどが日本ではなく海外のスタッフによって制作されているのだ。 こちらにその事が分かるテレビ番組の映像がある。

One piece was from the Philippines. 1

[embed]http://youtu.be/Evbjthdbjrw[/embed]

One piece was from the Philippines. 2

[embed]http://youtu.be/la7IgdqwwOE[/embed]

One piece was from the Philippines. 3

[embed]http://youtu.be/GPz3_hoG0lU[/embed]

このテレビ番組の収録を観れば分かるがワンピースのアニメは、ほとんどがフィリピンのスタッフによって制作されているのだ!

そして今、ソーシャルゲームなどのキャラクターの制作の仕事も海外のスタッフへ流れていっている。

聴くところによると、海外で制作すると、制作費用が日本の5分の1から10分の1くらいで済むらしい。

そしてこの流れはどんどん加速している。

 

これからわたし達は何をするべきなのか?

 

これで日本の制作の市場からは単なるイラストを描くだけの人は居なくなるだろう。

イラストレーターという職も無くなり、残るのは海外のイラストレーターとしっかりコミュニケーション取り、 的確な指示を出せる人、つまりディレクションを取れる人だけが残っていくだろう。

もしイラストレーターそのものが残るとすれば、日本文化を象徴したようなイラストを描ける人やその人自身の強烈な個性を売りにした人など一部のずば抜けた人だけがこれからも活躍出来るだろう。

もちろん、高いお金を取ってイラストレーターもどきを育成している各種の学校も消えるだろう。

そして日本では高い人間性を持つ、真のクリエイターだけが活躍出来る世界になる。

本当に良い時代になった。

これから新しい事やモノを創造していくには、最適の時代だ。

こんな素晴らしい大変革の時代に暮らせることを幸せに思う。