川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

心が色褪せないためにCR047

「あの娘、使えないわ~」が口癖だった元sbccのクリエイターのMAさん。

でも、その言葉の真意は、『私、もう使えないわ~』だった。

そしてMAさんと同様に、『自分の欲を満たす為』にカラオケボックスや添乗員の職に就き、1年で飽きてやる気を失ったわたし。

そんな二人に共通することそれは、一日の大半を使ってやっている事に心が動かなくなったということ。

MAさんのケースであれば、ハンバーガーショップでの接客も、ポテトの調理にも何も感動しなくなった。
わたしのケースだったら、カラオケボックスでの接客も、添乗員として行った旅行先の景色にも、何も心が動かされなくなった。


『そんなの仕事なんだから、慣れれば何でもそんなもんでしょ。』


わたしが添乗員をしていた時に、初めていく旅行先の景色を観ても、何故か何も感動しなくなったということを当時の先輩に相談したときに言われた言葉。


あの時はそんなもんかなぁ…と漠然と思ったが、今ではそれが大間違いだと知っている。


そして更にそれは人間にとって重大な問題を引き起こす。


その重大な問題とは何か?

それは『心が枯れてしまう』のだ。


つまり、それが【感受性】が損なわれるということつながる。

【感受性】とはいわば人の一番みずみずしい部分。


その人固有のもので、それは、


感性、感度、心眼、感動、共感、直感などと同じもの。


その人自身の個性の源(みなもと)となるのが【感受性】だ。


『心が枯れてしまう』と【感受性】はみずみずしさを失い干からびてしまう。


そんな状態が長く続けば【感受性】は確実に死んでしまう。


せっかく芽が出ても太陽の光も浴びず、水も与えないのでは草木は枯れてしまうのと同じように。

そして【感受性】が枯れてしまった人がどうなるかは既にお話したとおりだ。

 

ここで勘違いをしないでほしいのは、『自分の都合を満たす為』に、『自分の欲を満たす為』に、職に就き作業を進める事自体が悪いわけじゃない。


[アルバイト]というのはそもそもそういうものだ。企業もそのあたりは十分に分かっている。だから企業の都合に合わせてアルバイトを使えるだけ使っていくのだ。


アルバイトをする人の考えている事くらい企業は十分に分かっている。

「いやアルバイトの中でも、ちゃんと仕事を教えてくれて育ててくれている、そんな会社だっていっぱいあるよ。」


という人がいるかも知れない。

そりゃそうだろう。
企業としても仕事を教えて使える人材に育てていかないと時給がもったいない。

だから早く育って欲しいから、以前お話した『ムチと飴』を使って、ちゃんと育ててくれるだろう。


もし、企業が本気でアルバイトをしているその人自身の事に気をかけ、その人自身の人生を考えてくれている…
もしそうだとしたら、まずアルバイトとしては雇わないのではないだろうか?


つまり企業もアルバイトもそのあたりはお互い暗黙の了解の上に成立している雇用の関係だから、『自分の都合を満たす為』
に、『自分の欲を満たす為』に職に就き、作業を進める事自体が悪いわけじゃない。


問題なのは、


『自分の欲を満たす』


というGOALが達成された後も惰性でその作業を続けてしまう事なんだ。