川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

見て見ぬふりCR057


あまり日を空けずにわたしは再び
天野さんにお会いする機会を得た。

そしてちゃんと話をした。


わたし自身の言わば一番嫌な部分を
天野さんが表現した事でそこに敏感に
わたしが反応した結果、わたしから戦いを
挑んだということ。


その戦いを挑んだ相手は天野さんじゃなく、

「自分自身のやっている事に対して
安易にお金を結びつけていた事」


「仕事をして相手を喜ばす前に、相手を
助ける前に目先のお金に意識が向いた事」


こういったわたし自身の低い価値観を
天野さんに投影してその投影された
わたし自身の低い価値観を攻撃したこと。

だから決して天野さんの人格を
否定したわけではないということ。

そういった事を伝えた。


すると天野さんから返ってきた答えは、
こんな答えだった。


「私自身も何故?わたしさんのお話に
あれほどイライラしたのか分かりません
でした。別に私自身の事を指摘された
わけではないのに・・・」

「ただ身をつまされる思いでした。」

「私もあの後いろいろ考えてみました。
これまでも同じような経験をしたことが
あったので今回はちゃんと考えてみよう
と思って。」

「なんていうか自分自身では大切だと
思っていることに背いてしまって、
それでそれを見て見ぬふりをしてた事を
言い当てられた気分になってそれで
動揺しちゃったんだと思います。」


「自分自身の中にこういった嫌悪感を
持ち続けるのって精神衛生上つらいです」

「これじゃいい作品は創れません(笑)」

 

この話し合いの後、間もなくして、
sbccが本格稼動した。


スタート時はもうそれはものすごく
手探りで何度も何度も失敗を重ねた。

そしてその度に上手くいかない原因が
それぞれ自分自身の中に抱えている何か
にあるということを当初のメンバーは
とてもよく知っていた。


最初、制作の料金を決めた時、
イラスト一点2万円、修正で5千円、
それでsbccインタビューとその後に
フォローしてこれは、コンサルティング
だからプラス1万円とかいろいろ設定して
sbcc|自分ブランド名刺を作っていた。

だけど満場一致で「何か違う」ということ
になり、最初は『無料』で創って創り続け、
それで気に入ってくれた人だけ次はお金を
受けとろう!という事にこれも満場一致で
そうなった。


この瞬間からそれぞれのクリエイターの
中の何かが崩れていき、その場所に全く
違った新しい価値観の芽が生まれ始めた。


これはわたし自身にも起こった。


短く表現すればそれは【創造的破壊】だ。

 

後になって分かったんだけど、
わたしも天野さんもこうして自分自身が
嫌悪感を抱いていた価値観に向き合い
そして痛みを感じながらもそれを乗り越え
ていこうと覚悟したこの経験が自分自身を
窮地から何度も救ったということを。

 

 

 

 

to be continued