川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

現状をアップグレードすると…CR070

f:id:kmikiwo:20210521120934p:plain

 

『覚悟』を決めても進まない・進めない。
気持ちが盛り上がったのに続かない。

やっている事はhave toかwant toなのか?

そもそも【何の為に何をどうやっていくの
か?】を考え始めた。

その答えは知りたいようで知りたくない。
答えを知って変化を受け入れてこれまでの
価値観をDelite(削除)したくないから。

そして【見て見ないフリ】でやり過ごす。
やがてニッチもサッチもいかなくなる。

で、自らをグレードアップする必要がある
ということに気づく。


「でも、どうやって?」


25歳のわたしにとってこれまで自らを、
アップグレードさせたという経験などない。


そこでまず取った行動が仕事場の先輩に
相談するという行動。


「実は今、このままカラオケでバイトを
しながら派遣で添乗員を続けていく事が
果たしていいのかどうか悩んでいます。」

と、居酒屋で相談した。


その先輩、名前はもう忘れたが28歳で、
当時のわたしより3つ上で既婚者でお子さん
が一人いらっしゃった。


先輩からはこんなアドバイスをもらった。


「わたし君は何の為に東京に出てきたの?
旅行の仕事をする為だって言ってたよね
?だったら悩む事に時間を使うより、
ガムシャラに働いてみたらどうかな?」

「国内旅行の添乗も数をこなせばコツが
つかめてくるし国内旅行で経験を積めば、
海外旅行の添乗の仕事も与えてもらえる
。そうなったら日当が国内旅行の6,000円
から8,000円に上がるよ。」

「そして3~4年も頑張れば、契約社員
なって給料も毎月14万5千円もらえる。」

「好きな仕事で生活出来る事を考えたら、
少しぐらい嫌なことあっても辛抱しないと
ダメだと思うよ、わたし君、こらえ性が足り
ないんじゃない?」


照明が明々と照りつける安っぽい居酒屋
で安っぽいグラスに注がれた味の薄い酒と
さっきまで冷凍されていたカラアゲを
つつきながら、話を聞いた場面(シーン)
を今でも鮮明に覚えている。


『そっか…確かにわたしは旅行の仕事を
する為に東京に出てきて大学にも通い
ながら今まで頑張ってきたんだ。』


『なまじっか悩むのは、先輩の言うとおり
ガムシャラに仕事をしていなかったせい
だったんだ。』


『もっと頑張らないといけないなぁ…』


そう受け止めて翌日からまた派遣の添乗員
とカラオケのバイトに精を出した。

そして忙しさの中に一時はこれまで感じて
いたモヤモヤした感情は姿を潜めていた。


わたし自身も、『なんだ一時の気の迷いだっ
たんだ。』と、そう思うようになった。

そしてその事を裏付ける為に、
友人や周りの知り合いに、わたしが何故?
派遣で旅行の添乗員をやりながら、
夜はカラオケボックスでバイトをしている
のか?その理由をこうこうと説明した。


大阪に住んでいる友人にも旅行添乗員の
仕事の辛さや楽しさや東京での暮らしに
ついて頑張っている現状を事細かく喋った。

『わたしは今、旅行の添乗員として頑張って、
自らをグレードアップしているんだ。』


『大変でほとんど寝る時間も無いけど、
日々すごく充実している充実してるんだ、
本当に東京に出てきてよかったよ。』


『旅行の添乗員になって本当によかった』

『もちろん大変な事も多いよ、
旅程表を前日もらって、
旅行参加者に確認の電話入れて、
泊まるホテルやバス会社に電話を入れて、
羽田空港から6時に出発の飛行機に乗る
から、羽田空港に5時前に行かなくちゃ
いけないんだ。朝寝坊だったわたしには
かなりキツイけどやりたいことだから、
とても充実しているんだよ。』

『東京の暮らしも楽じゃないよ、
家賃も高いしね、人も冷たいよ。
でも、専門学校に行って、大学まで
入ってやりたかった旅行の添乗員が
出来ているからとても幸せなんだ。
派遣でもいいんだ、頑張ればその内に
契約社員なれるかも知れないんだ。』


『わたしは東京に出てきてとても成長した
よ。大阪に居た頃とは大違いだよ。』


この時のわたしは何度も何度も事細かく、
自分自身がやっている事について説明し、
その後にもの凄くポジティブなワードを
くっつけていた。


まるで自分自身にそう言い聞かせるように。


親にも彼女にも友達にも知り合いにも、
聞かれてもいないのにひたすらこんな事を
喋り続けていた。

 

そして4ヶ月ほど経ったある日、
そんな感情がプツンと糸が切れる
ように音を立てて切れてしまった。

 

 

 

 

to be continued