川村 みきをのメモ帳

日々のアウトプットをメモっています。

【反応性】だけで生きている人CR027

【感受性】を持ち生きる人。 【知性】を持ち生きる人。 そしてこのどちらでもない人。

【感受性】で生きる人というのは、気配を感じとり出来事を【実感】で捉えている人。【知性】で生きる人というのは、出来事を情報や過去の経験則に照合し考えを張り巡らせる事で行動に移す人。

そしてこのどちらでもない人というのは、【感受性】でも【知性】でもなく、【反応性】だけで生きる人の事をいう。

これはどういうことか?

それは、例えば今回発生したsbccのクレーム。

わたし達がメールを返せなかった事で、電話の対応が出来なかった事で、クライアントを悲しませてしまった事実。

この出来事に対して、【感受性】と【知性】を持ち生きる人が取った行動については既に何度かお話した。

ここでは、【反応性】だけで生きる人のとる行動についてお話を進めていく。

これは実際にsbccのクレームで、この人は【反応性】だけで生きている人だな、と感じた、判断した人の取った行動の例だ。

sbccのクレームが発生した時、【反応性】だけで生きる人が取った行動、それは・・・「何もしなかった。」

つまり、わたし達のコミュニケーション能力が欠如していた為にクライアントを悲しませ、失望させてしまったという事実に対して、 口では「申し訳ないです。」とか言っていた、でも、それで何かその事柄に対して行動に出たかというと何も行動には移してない。

それが【反応性】だけで生きる人の特徴だ。

sbccがクレームを受けた。

だけど、感じとっていない、考えを張り巡らせていない、だから、何も行動に移さない、移せない。

そして、時が過ぎるのを待つか、誰かから働きかけられるのを待つか、何かから働きかけられるのを待つかこのどれかの選択肢を選ぶ。

そしてその選択の基準となるのが、自分自身にとって快か不快かだ。

sbccのクレームが発生したその直後、数週間は新規の受注を受けるのをやめた。

そしてその間、

【感受性】を持ち生きる人は、その【感受性】で感じた事を実行し、【知性】を持ち生きる人は、その【知性】で思考を重ねた事を実行した。

では、この間に【反応性】だけで生きる人は、何をしたかというと、sbccの仕事が止まったその事に不満を抱きそして不安を感じていた。

ある人は文句を言ってきたし、ある人は早々と他の仕事を探していた。

そして半数以上のsbccのクリエイターが、この時期に消えた。

何故なら、【反応性】だけで生きる人は、感じていない、考えていないから、そこから何も読み取っていないし、学習もしていないのだ。

ただ、『昨日まであった仕事がなくなった』という事実だけがそこにあって、そしてそのことに反応して、『仕事がないと飯が食えない』だから、仕事をくれるように文句を言う。文句を言ってもそれが通らないようだったら、他の仕事を探そう。

これが【反応性】だけで生きている人だ。

【反応性】だけで生きている人は、当人にとってその瞬間に快を感じることがあれば気分がいいし人にも優しい。

だけど、当人にとってその瞬間に不快を感じることがあれば気分が悪いし人に冷たい。

これは人間誰でも当てはまるような事柄なんだけど、それは多くの人が【反応性】だけで生きているから一般論的にそう言われているだけのことだ。

【感受性】を持ち生きている人は起こった出来事に瞬間的に快を感じたとしても、不快を感じたとしても、いつもいつの時も心が凪(なぎ)の状態を保っている。

【知性】を持ち生きている人は起こった出来事に瞬間的に快を感じたとしても、不快を感じたとしても、その起こった出来事を分析し原因を考えて何故?起こったのかを知りその意味を考え頭で理解する事で平静を保つように努める。

【反応性】だけで生きている人はいつも、心に不安を抱えている。

何故なら、外の世界の出来事に自分自身の人生をコントロールされまくっているからだ。

快な事が起これば喜ぶし、不快な事が起これば怒るか悲しむ。

そしてそういう人はだいたいが、『現状維持』がゴールに設定されている。

そのため、sbccのクレームが発生し、その事に無意識が反応して、『これでは現状維持が出来ない』と知り、その場から消えていった。

消えていくクリエイターの姿を見ていて、わたしは遠い日の自分自身の姿と重ね合わせた。

最初は楽しそうな仕事だな・・・という軽い気持ちで会社に入っても、自分自身にとって快な事が少なく、不快を多く感じていって、 無意識で『現状維持が出来ない』と知り、様々な言い訳を並べてそこから逃げ出す。

一度、決めた事でも平気でそれを破る。

人に迷惑をかけているかもしれないが、そんなことより自身の快が何より大事だから、そんなことは考えない。

そしてそれを何度かやってしまうと、【反応性】だけで生きていくことに慣れきってしまいそこから抜け出せなくなる。

気分が上がるも沈むも全てが世間の風次第。

わたしにもこんな時期が長くあった。

だから、【反応性】だけで生きている人を見ても全く責める気にもならないし、去っていくsbccのクリエイターにもどこかでいい人生を送って欲しいと本気で思った。

だから、先日のコミティアで偶然、元sbccのクリエイターに出会い、2年前より生活のレベルを落としていて、性格も卑屈になってしまった人を見てしまうと、悲壮感が伝わってきて悲しくなる。

だけど、これも仕方の無い事なのか…という諦めもある。

それは、既に始まっている新しい世界においては【反応性】だけで生きている人にとっては、もの凄く生き辛い世界だからだ。いや、生き辛いというレベルではないかも知れない。生きられないと言ってもいい。

だけど、もしもあなたが【反応性】だけで生きている人だとしても、恥じることも無いし絶望することもない。

何故なら、わたし自身も以前は、【反応性】だけで生きている人だった。

それでは生きていけない事を知った。

でも、どうすればいいのか分からなかった。

そんな時に出会ったのが・・・・・